食物アレルギーのおはなし
はじめまして!動物看護師のBです🐝
突然ですが、わんちゃんやねこちゃんの痒みにお困りではありませんか🐶🐱❔
今回は痒みの原因のひとつ、食物アレルギーについてお話します🙂
食物アレルギーとはその名の通り、食べ物が原因で引き起こされるアレルギー反応のことを表します。
ちなみに環境要因(花粉やハウスダストなど)が原因で引き起こされる皮膚炎のことをアトピー性皮膚炎と言います🌳
原因は違いますが、現れる症状は同じです。
それはズバリ”痒み”です😬
どちらも顔の周りや足先、脇や内股などに痒みを伴い脱毛を引き起こします。
ではどうやって区別するんでしょうか🤔❔
まず発症年齢ですが、食物アレルギーは1歳以下もしくは7歳以上で発症すると言われているのに対して、アトピー性皮膚炎は生後半年から3歳の間で発症しやすいと言われています。
他にもアトピー性皮膚炎は季節によって症状に変化がありますが、食物アレルギーの場合は季節関係なく症状が現れます。
人の花粉症でも春に症状が出やすい人、秋に症状が出やすい人、それぞれいますよね👀それが環境要因のアレルギーです。
あとは食物アレルギーでは薬に対する反応が良くないことが特徴です。
まとめると、食物アレルギーは
・1歳以下もしくは7歳以上で発症しやすい
・季節関係なく症状が出る
・薬に対する反応が弱い
といった特徴が挙げられます。
中には軟便などの消化器症状が現れる子もいます💩
では何の食物に反応してしまっているのか?
検査には「アレルギー検査」と「除去食試験」があります。
・アレルギー検査
動物の血液を採取してアレルギー反応の原因物質を特定する検査
・除去食試験
アレルギー反応の原因になり得る食物が含まれていない療法食を一定期間食べ続け、症状の改善がみられた後元のフードに戻すことによって原因物質を特定する試験
アレルギー検査を行うことで原因物質の特定が可能ですが、その結果は100%といえない部分があるのが現状です😞
なのでアレルギー検査をするしないに関わらず、除去食試験を行うことが推奨されています😌
除去食試験で使用する療法食は2種類に分類することができます。
1つ目は加水分解食やアミノ酸食と呼ばれるフード、2つ目は新奇タンパク食と呼ばれるフードです。
そもそも食物アレルギーはタンパク質に反応して引き起こされ、そしてそれは分子が大きいほど反応しやすいと言われています。
なのでその分子を水や消化酵素の力でアミノ酸レベルまで小さくし、反応しにくくしたフードのことを加水分解食・アミノ酸食と言います。
新奇タンパク食は今まで食べたことのないタンパク質(魚やラム肉など)を主原料としたフードのことを表します🐟
それらのフードのみを4〜8週間食べ続け、症状の改善が認められたら食物アレルギーである可能性が高いということになります。
本来は改善した後、元のフードに戻してアレルギー反応の有無を確認するまでが除去食試験と言われていますが、除去食で症状の改善が認められていればほぼ食物アレルギーの可能性が高いので、そこまでするかどうかは獣医さんと相談しましょう🤓
今回は食物アレルギーに着目してお話しましたが、痒みの原因はアレルギーだけではありません。
そして今回お話ししたように薬で改善する子、フードで改善する子、様々です。
うちの子、秋になったら痒みが出てるかも🤔
フードを変えてから軟便が続いてる🤔
脱毛があるけど痒がってはなさそう🤔
などなど、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください🤗