ワクチンは打った方がいいですか?
こんにちは、アニマルケアスタッフの久津間です。
たまに「ワクチンは打たないといけないんですか?」「ワクチンはあまり打ちたくないんだけれど…」といったご相談を受けることがあります。
そこで今回は簡単にワクチンについてのお話をさせていただきたいと思います。😌
ペットたちは一生のうちでさまざまな感染症にかかる可能性があり、中には命に関わるものもあります。
そういった感染症からワンちゃんネコちゃんを守ることはもちろん、他のワンちゃんネコちゃんや人間への感染を予防するためにワクチンを接種します。👾
感染症の病原体を弱らせたワクチンをあらかじめに接種しておくことでその病原体に対しての免疫を作り、実際に病原体が侵入してきた際に症状の軽減、感染症の発症予防が期待できます。
ワクチンはワンちゃんが“法律によって義務付けられている”狂犬病ワクチンと、ワンちゃんネコちゃんが伝染病を予防する“任意”の混合ワクチンの大きく分けると2種類があります。
法律で必ず接種しなければならないのは狂犬病だけですが、ドッグラン・ペットホテル・トリミング施設などでは伝染病予防、衛生管理から混合ワクチンの接種を求めるところが多く、当院でもトリミングやホテルをご利用される皆さんに一年以内の接種証明書の確認や接種のお願いをしています。🙇
《狂犬病ワクチン》
狂犬病ワクチンとは、人畜共通感染症である狂犬病を予防するためのワクチンです。
狂犬病は、発症するとほぼ100%の確率で命を落とすといわれる非常に危険な病気で、現在の日本では狂犬病は発生しないとされていますが、海外からウイルスを持ち込まれた時に流行させないために、ワンちゃんに狂犬病ワクチンを接種することが大切です。🐶
狂犬病ワクチンの接種は厚生労働省が定める狂犬病予防法により全ての犬に義務付けられていて、ワクチンの接種を怠った場合『20万円以下の罰金』が科せられる場合があるので、必ず年1回の狂犬病ワクチン接種を行いましょう。
《混合ワクチン》
混合ワクチンとは、接種することで複数の病気を予防することができるワクチンです。
予防できる病気の数は混合ワクチンの種類によって異なりますが、当院では猫は『3種』、犬は生活スタイルや年齢によって予防できる病気の数が違う『6種』と『10種』の混合ワクチンを主に取り扱っています。🐱
ワクチン接種は、健康状態が良好なワンちゃんネコちゃんであれば毎年接種を行っても特に問題ありませんが、お年寄りやアレルギー体質、持病のある子はワクチンによるアレルギーや副作用、アナフィラキシーショックといったリスクがあるので、心配な場合は必要に応じてワクチンの抗体があるかどうかを調べたり接種が免除になる場合があるので、お気軽に獣医師にご相談ください。🐾