涙やけにお悩みではありませんか?

みなさんお久しぶりです
9月に入ったというのに毎日暑い日が続きますね
さて今回は皆さんによく頂く質問
「涙やけが気になるんですが、何とかなりませんか?」
にお答えしていこうと思います
そもそも涙やけはどうしてなるのでしょうか?
涙やけの原因
~涙を貯めておけない~
①鼻涙管狭窄
鼻涙管とは目頭から、鼻に抜ける涙の通り道のことです
この鼻涙管が生まれつき狭かったり、炎症や異物、外傷などにより鼻涙管が詰まってしまうと涙があふれてきてしまいます
②マイボーム腺機能不全
マイボーム腺とは目のフチにある、涙が蒸発するのを防ぐための脂質(油)を分泌する腺のことです
本来はこのマイボーム腺のおかげで、涙を目の表面に維持できています
ところが完全に瞬きができなかったり、この腺が詰まってしまうと涙が目の表面に留まれず、流れてしまいます
~涙の量が多くなる~
③逆まつげ、眼瞼内反症
眼瞼内反症とはまぶたが内側に入り込んでしまう病気です(生まれつきが多い)
まぶたが内側に入るとまつ毛が目の表面に当たってしまうので、逆まつげがある場合と同様、それが目の刺激となり涙の量が増えてしまいます
④アレルギー性疾患
アレルギーによるかゆみが目の周りに出ると、結膜炎や眼瞼炎をおこし涙の量が増えてしまうことがあります
涙やけの原因は大体こんな感じになります
ではそれぞれの治療法をご紹介していきます
涙やけの治療法
①鼻涙管狭窄
鼻涙管が詰まっている場合は、鼻涙管洗浄をします
鼻涙管洗浄は細い管を鼻涙管の入り口にいれて行います
大人しい子は麻酔なしでできますが、嫌がってしまう場合は危ないので鎮静をかけたり、他の手術と一緒に行ったりします
結膜炎など他の病気が原因で鼻涙管が詰まっている場合は、炎症をとる目薬や、抗生剤の目薬をさしてもらいます
②マイボーム腺機能不全
マイボーム腺は脂質(油)を分泌するので温めると溶けてくれます
そこでホットタオルを5分ほどまぶたに当てて温めてから、優しくマッサージしてあげることによりマイボーム腺の詰まりが解消されることがあります
また抗生剤や消炎剤の目薬も使う場合があります
③逆まつげ、眼瞼内反症
眼瞼内反症がひどい場合は手術でまぶたの形を整えます
逆まつげは定期的に抜くことで刺激を取り除きます
④アレルギー性疾患
基本的にはアレルギーの治療を行います
かゆみを抑える目薬や飲み薬を使ったり、アレルギー対応フードや低脂肪食に変更すると症状がよくなることがあります
またプラスチックの食器を使っている場合は、ステンレスや陶器に変更してみるのもオススメです
いろいろな治療法をご紹介してきましたが、これをすれば涙やけが完全に治ります!というのはなかなか難しいかもしれません
涙やけでお困りの方はよくご相談しながら、色々な治療法を一緒に探していきましょうね
最後にその他の涙やけのケアのご紹介をします
涙やけのケア
涙の量を減らす目薬
涙やけの原因となる色素の中の鉄をとって、茶色に染まった毛色を改善してくれる目薬
涙をこまめにふき取るジェル状シート(アイリッドラッシュ)
こんなケアもあります
涙やけでお悩みの方は、ぜひ一度当院までご相談くださいね